コニカ

コニカT  1950年(昭和25年)発売
コニシロクヘキサノンF2.8 50mm  沈胴式のカメラ
コニカTは最初輸出用として1948年(昭和23年)にF3.5のレンズを付けて小西六最初の35mmカメラとして製造されだしたものですが、1950年(昭和25年)にレンズをF2.8として国内販売されたものです。
最初入手した時には、フイルムが巻けないので、どうしようかと思いましたが、ファインダー窓の横のポッチを押してから巻き取ると良いと判り、ビックリした次第です。入手した時はレンズが曇っていましたが、前玉レンズ表面をクリーニングすると随分綺麗になりました。
しかし、それ以上と思い前玉レンズを外して、前玉・後玉のレンズ全てをクリーニングしました。初めからシャッターは正常に機能していました。



コニカT  1950年(昭和25年)発売
コニシロクヘキサノンF2.8 50mm  沈胴式のカメラ
コニカT型の2台目のカメラとして入手したもの。手元に来た時にはシャッターが1/50秒程度の一定速度でしか切れなかったし、レンズに糸状カビが多く生えていた。シャッターに注油すると、快調に切れるようになった。レンズはクリーニングすると随分綺麗になったが、完全には取れず、少しはカビ跡が残っている。レザーはパリパリになっていて一部取れているが当分はこのまま使用する予定。



コニカU  1951年(昭和26年)発売
コニシロクヘキサノン F2.8  50mm  沈胴式のカメラ
このカメラは1948年(昭和23年)に発売されたコニカTに続いて発売されたカメラです。私の学生時代に発売されたもので、機種については知りませんでした。
入手した時はレンズが曇っていましたので、前玉を外してシャッターに注油した時に、後玉をレンズクリーニングをすると、綺麗なレンズになりました。



コニカUA   1956年(昭和31年)発売
コニシロクヘキサノン 48mm F2.0
セイコーシャラピッド B・1〜1/500秒
レンズは曇り汚れていましたが、クリーニングすると綺麗になり、序にシャッターにも注油すると快適に切れるようになりました。
このカメラは沈胴式のカメラでなく、レンズヘリコイドを余分に回して、レンズを沈めることになっているのですが、そのヘリコイドを廻すノッチがどうしても上に上がらず、レンズを沈められない。



コニカUBm   1956年(昭和31年)発売
ヘキサー F3.5  45mm  セイコーシャMX  1/500秒まで  沈胴式のカメラと同じような型をしていますが、こちらは沈胴式のカメラじゃありません。
例によってネットオークションで仕入れましたが、何もレストアするところがなかったです。
只、フイルムカウンター板が動きません。そのうちに直そうと思います。



コニカUBm(2)   1956年(昭和31年)発売
ヘキサー F3.5  45mm  セイコーシャMX  1/500秒まで 
ネットオークションでジャンクカメラを手に入れた。動かなくて元々との思い。
手元にやってきたのは、触るのも嫌と思えるほど汚いカメラ。
でも、動かしてみると、シャッターは正常に動く、絞りも、ピントもそれじゃどこが悪いの。汚いのが最大の難点。
随分クリーニングしたが、錆や汚れは全て取れなかったが、使用する分には問題ないカメラとなった。



 
コニカV  1957年(昭和32年)発売
コニシロクヘキサノン F2.0 48mm(5群6枚構成)  2段セルフコッキング式
コニカIIIは1948年(昭和23年)に発売されたコニカI型を徐々に改良しつつ、1951年(昭和26年)のコニカII型を経て、1957年(昭和32年)に発表されました。このIII型は後にパララックス補正機構が追加されたり、セレン式のメーターを追加したタイプも発売されるなど、1959年(昭和34年)にコニカSが出るまでにいくつかの派生型があります。
学生時代にこのカメラが欲しかったのですが、高額で手が出ず、アイレス35UAで辛抱していたのが思い出されます。当時はカメラじゃなくアマチュア無線に夢中になっていましたので、カメラまで手が廻らなかったのでしょうね。



コニカVA  1958年(昭和33年)発売
コニシロクヘキサノン F2.0 48mm(5群6枚構成)  2段セルフコッキング式
このカメラは綺麗な個体で、レストアする不備はありませんでしたが、一部ファインダーの上部に当たり傷があります。機能に影響するとは思えない傷です。
只、露出がライトバリュー方式になっただけ、今になれば使いづらいですね。



コニカVM   1959年(昭和34年)発売
コニシロクヘキサノン F1.8 50mm(5群6枚構成)  
シャッターはセイコーシャSLV  1/500秒まで 2段セルフコッキング式
このカメラはコニカVにセレン露出計が付いたもの。
VAは露出がライトバリュー方式になっただけ、今になれば使いづらかったですが、このカメラは絞りとシャッター速度が別々に動くので、V同様に露出の設定が楽ですね。しかし、セレン露出計は取り外されて付いていませんでした。
裏蓋開閉部分部品が欠損していますが、機能は保たれていました。



コニカS  1959年(昭和34年)発売
コニシロクヘキサノン F2.0  48mm(5群6枚構成)
シャッターはコパルSV 1/500秒まで
入手して何もすることなく使用できるが、セレン露出計は全く動かない。



コニカFS  1960年(昭和35年)発売
コニシロクヘキサノン F2.0  50mm
シャッターはコパルスクエア上下走行4枚メタルフォーカルプレーン式
高級機で一世を風靡していたニコンFよりも高価格で発売されたコニカF。そのコニカFと同時発売された、コニカFの廉価版。



コニカSU  1961年(昭和36年)発売
コニシロクヘキサノン F2.0  48mm
コパル SVE 1/500秒まで
セレン露出計は動いたり、動かなかったりと接点の接触が悪い見たい。
入手後はレンズの表面を清掃した程度。



コニカFP   1962年(昭和37年)発売
コニシロク ヘキサノンF1.8  52mm  コパルのユニット化されたメタルフォーカルプレーンシャッターのコパルスクエアー B、1〜1/1000秒。
コニカの一眼レフはコニカF、コニカFSに続いて発売された3台目の機種。
シャッターが切れるとのことで入手したが、届いた個体はシャッターを切ると間の抜けたころにシャッターが切れたり、反射ミラーが跳ね上がったままでシャッターが切れなかったりと、とても使用できるカメラじゃなかった。
軍艦部や底部を開けてみるが、一向に改善できない。絞りの操作部分とは見当が付くのですが。
最初はレンズの絞りと思いレンズを分解したが状態は同じようなもの。3時間ほどいろいろと試したが、結局は私の手に負えないかと諦めかけた時、レンズの取り付け座金の中側にカバーが着けれれている。開いてみると絞やミラー機構の伝達部分で、グリスが粘っていた。この部分にベンジンを垂らしグリスを溶解すると一気に解決、快適にシャッターが切れるようになった。



コニカSV  1963年(昭和38年)発売
ヘキサノン F1.9 47mm (5群5枚構成)
入手時にはレンズにビックリするほどカビが生え、このカメラ大丈夫と思いましたが、レンズクリーニングすると簡単にカビが取れました。セレンは生きていて、十分実用になります。
コニカT、コニカU、コニカVと続いてきた高級機とは違って、求めやすい価格にすることで、普及を図ったシリーズのカメラ。
1959年にコニカS、1961年にコニカSUが販売され、それに続いて1963年に発売されたのがコニカSV。
今まではフイルムマガジンとパトローネの使用が兼用されているカメラが多かったが、このコニカSからはパトローネ専用となりった。



コニカオートS  1963年(昭和38年)販売
ヘキサノン F1.9 47mm (5群5枚構成)
世界ではじめてcdsを受光素子に採用したレンズシャッター式カメラ。でも肝心のcdsは水銀電池の代用品を入れても動かない。まあ、マニュアルカメラとして使用すれば支障がない。
1967年のコニカオートS1.6までシリーズカメラになったロングセラー機のトップバッター。



コニカオートS2   1966年(昭和41年)発売
ヘキサノン F1.8 45mm
このカメラも肝心のオート露出が出来ない。先ず電池の水銀電池MR−9が無いこともあるが、電池室の蓋があり合せのもので、代用電池を入れても機能しないと思います。完全にマニュアルカメラとして使用する分には支障が無い。綺麗な個体で、入手後何もすることなかった。
随分大きなカメラで、大きいことはいいことだと云われていた時代の製品。



コニカ オートS1.6    1967年(昭和42年)発売
ヘキサノンF1.6  45mm  シャッターはコパルSVA 1/500秒
このカメラのメーターは代用電池をいれると、露出計は生きているようだが、シャッター速度優先のEEは使えない。メーター内のシャッター速度を示す針が動かない。電池を入れずにマニュアルカメラとしてなら何ら問題なく
使える。それ以外は全く問題の無いカメラだった。
でも、大きくて重いカメラ。持ち歩きは大変です。



コニカFTA  1970年(昭和40年)発売
TTL方式のシャッター優先一眼レフのAE機。 金属製の縦型のシャッター。
ジャンクとして入手したが、シャッターは正常に作動し、レンズ(ヘキサノン 52mm F2.0)はとても綺麗だった。最大の欠点はファインダーの接眼部のガラス裏側が曇っていて、画像が曇って見えることだ。
軍艦部のカバーを取ろうとするが、巻き戻しネジの取り付け部のマイナスネジがどうしても廻らず、まあ当分曇ったままで撮影しよう。
露出計の電池格納庫のマイナス部分の金属がなく、これも露出計無しでの使用とする。
その他の機能は大体正常のようだ。カウンターも動くし、巻き戻しも大丈夫。
作例2が終わった所で、やはりファインダーの曇りが気に入らないので、巻き戻し部分の取り付けネジをドリルで穴を開けて、壊して取り払い、ファインダーの曇りを拭い去ってきれいにした。随分綺麗なファインダーによみがえった。



コニカFTA(2)  1970年(昭和40年)発売
一台目のカメラのファインダーが曇っているので、もう一台入手しました。
このカメラにはヘキサノンAR F3.2  135mmのレンズが付いていた。
これと言う欠点が無いと思い、作例1のテストをしたが、露出が極端にオーバーしている。
よく見ると絞りがシャッターを押しても絞れていない。レンズを分解して注油し、カメラの底部を開けてシャッター部分に注油すると改善したが、どうも完全でないようだ。



コニカC35フラッシュマチック  1971年(昭和46年)発売
レンズはヘキサノン  38mm F2.8
シャッターはコパルのプログラムAEシャッターで絞りとシャッター羽根が兼用になっているもの。
シャッターは切れるが、他のことは判らないとのカメラだったが、ボロボロに なったモルトを張り替えた以外は、MR44(水銀電池)の代用にLR44もセットされていて、そのまま使えるカメラだった。



コニカC35E&L   1971年(昭和46年)発売
レンズはヘキサノン  38mm F2.8
シャッターはコパルのプログラムAEシャッターで絞りとシャッター羽根が兼用になっているもの。
このカメラは完全に整備されたカメラとのことだったが、低速シャッターが粘っていて、結局は自分でレンズを外し、シャッターやシャッター羽根をベンジンで洗浄する羽目になった。


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