キャノン


キャノンUD  1952年(昭和27年)発売
キャノンF1.8  50mm
当時のキャノンのヒット製品Wsbに対して普及型のカメラだったが、結構多く売れたようだ。このカメラから1/20と1/30秒が一つになって1/25秒になったが、未だ1/40や1/60秒が残っている。



キャノンWsb  1952年(昭和27年)販売
キャノンF1.8  50mm 1951年(昭和26年)発売のキャノンの名のついたレンズ。セレナーの名で発売されていたが途中からキャノンの名に変更になった。
当時のキャノンの最高級カメラで、ニコンSと競りり合っていた。
この個体は悪い所も無いが、ファインダーが曇っていて、撮影時にはチョット不快。



キャノンWsb改良型  1954年(昭和29年)販売
キャノンF1.8  50mm
1952年(昭和27年)に発売されたキャノンの最高級機キャノンWsbの改良型で、当時はニコンS・ニコンS2とキャノンWsbが最高級カメラで競り合っていた。
その後、ニコンは一眼レフのニコンFを1959年(昭和34)に発売し、高級カメラの分野で圧倒的な優位に立った。キャノンは一眼レフでは大きく出遅れて、苦しい販売競争になったが、その間に事務部門で着実に業績を伸ばしていた。高級カメラ分野ではニコンに大きく開けられていたが、普及型のカメラでは圧倒的な強さを見せた。そのまま最近まで続いていたが、デジカメ時代になった途端に今度はキャノンが断然優位にたった。高級一眼デジカメでも普及機でもキャノンの優位はそのまま続いている。
このキャノンWsbの販売金額は標準レンズをつけて約8万円。当時の大学卒業生の初任給が1万円にならなかったので、如何に高級高額カメラか理解できると思う。



キャノンXT  1956年(昭和31年)販売  35mmレンジファインダーカメラ  
キャノン F1.8 35mm  底面トリガー巻上げ
キャノンWsbに次いで販売されたのでX(5)でしょうね。キャノンXT。このカメラを軸に多くの種類が販売され、キャノン7・キャノンPへと繋がれて行く。
金属幕のシャッターだが、横に走るタイプ。ファインダーは35mm・50mm・RFの3視野切り替え式



キャノンL2  1957年(昭和32年)発売。
キャノン 35mm F2.8 レンズ
キャノン 50mm F1.8 レンズの2本を入手しました。
このカメラは学校を出た直後に買ったもので、大変懐かしいカメラです。買った当時のものは、約10年ほど前に売ってしまい後悔していましたが、又、最近同じ種類のカメラを手に入れました。



キャノンP  1959年(昭和34年)発売
レンズはキャノン 50mm F1.8
キャノン7の露出計の無いものとして発売された。
ニコンFが登場するなどレンジファインダーカメラから一眼レフに移行していた中で、キャノンはこのキャノンPが好評だったので、一眼レフの開発が遅れて、一眼レフではニコンに大幅に遅れを取ってしまった。
不回転一軸シャッター、横走りフォーカルプレーンシャッターですが、布でなくステンレスの薄幕が使われている。
シャッターが正常との物を入手したのですが、低速シャッターが見た感じでもバラバラに切れます。高速シャッターは良いようですが。
このキャノンのレンズは極最近入手したもので、全面に真っ白にカビが発生していました。このままではとても使えないので研磨したのですが、研磨した面は良いのですが、それ以外でもカビがあり、それも少し研磨しましたが、カビ跡が残りました。チョット光が乱反射しそうです。



キャノン7  1961年(昭和36年)発売
レンズはキャノン 50mm F1.8  シャッターは1/1000秒まで
キャノンが切羽詰まって発売したようなカメラ。ニコンに一眼レフで差を広げられるし、自社の一眼レフ開発は遅れているしと、窮した状態のキャノン。
その精でもないでしょうが、この時代のキャノンの標準レンズはどれを見ても中玉が白濁しています。
この個体もキャノンPのレンズ程ではありませんが、白濁していました。



キャノンFX   1964年(昭和39年)発売一眼レフカメラ  
キャノンFL  F1.8  50mm
1959年に発売されたキャノンフレックスに次いで発売されたキャノンのアマチュア用のカメラ。当時日本光学はニコンFを5年も前に発売していて、プロ用のカメラを独占していた。キャノンはとても一眼レフではニコンに追いつける状態じゃなかった。
露出計が単独にあり、シャッター速度を設定し、露出計の針の位置の絞り値を読み取り絞りをセットする。TTL測光の前の段階。



キャノンFX(2)   1964年(昭和39年)発売一眼レフカメラ  
キャノンFL  F1.8  50mm
プリズム補修の練習用に仕入れたカメラですが、程度が良いので暫く使うことにした。アクセサリーシューが無いです。実はもう一台、3台目のキャノンFXを手に入れたので、そこからアクセサリーシューを持ってきます。
このレンズは先端のネジ山が痛んでいてフイルターが入らない様です。



キャノネットQL25  1965年(昭和40年)販売
キャノンF2.5 45mm (4群5枚構成) 水銀電池 MR-50。
最初に入手したキャノネットQL25はレンズ前玉の表面に拭き傷がおおくあったので、もう一台入手して、前玉を交換した。どちらも露出計がダメのようでマニュアルカメラとして使用している。
1961年 それまで高級カメラ一筋だったキャノンが出した初の大衆向けEEカメラがキャノネットです。爆発的に売れて、一週間分の在庫が2時間で完売された。その後10種類を越す型が作られ、2年半後には販売累計100万台を突破したヒット商品です。
2台の分のレンズの良いとこ取りで造ったカメラですが、どうもフレアーが多く使い辛いですね。レンズの傷や黴は殆どないクリアーなレンズになっているのですが、内面反射が多いのでしょうね。と思って見てもそれらしい所はないのですが。
物は試しとレンズとフイルム面の間のカメラボディに植毛紙を貼ったら、ものの見事にフレアが大幅に減少し、殆ど意識しなくても良い状態になった。



キャノンFT−QL  1966年(昭和41年)発売
レンズはキャノンFL F1.4 50mm。
販売価格は54,800円と高級カメラの部類ですが、当時のニコンF2のように高額でなく人気も無かったカメラ。絞込みTTL測光になったもので、クイック・リターンミラーになっている。布製フォーカルプレーンシャッターは1/1000秒まである。
入手したのはインターネットのオークションで、電池を入れ替えても露出計は動かなかった。
軍艦部を開けて、スローガバナーに注油するが、1秒のシャッターがどうも不安定です。
只、ファインダーに3ヶ所黒い大きな汚れがついている。軍艦部を開けて、プリズムを外して取り出したが、内部に汚点があり、取り除くことなくそのまま組み立てた。



キャノンEXEE  1969年(昭和44年)発売
キャノンEXレンズ F1.8  50mm  B・1〜1/1000秒布製横走式フォーカルプレーンシャッター
レンズ後群がボディ側に組み込まれ、前玉を取り替えてレンズ交換するというキャノンにしては珍しい形式の一眼レフカメラ。
入手したこのカメラはEE機構が壊れているのか電池を入れ替えても作動しない。シャッター優先のEEカメラのため絞り数値の表示が無い。
仕方なく1.8と16の表示の有る絞り機構に印を入れて、絞の表示として使用する。



キャノンFTbQL  1971年(昭和46年)発売
レンズはキャノンFL28mm  F3.5  シャッターB・1から1/1000秒
キャノンのフラッグシップ機 F−1と同時発売されて機種で、F−1と同じTTL開放測光を採用するなど普及機と思えない機構が組み込まれていたが、人気が無かったのかあまり売れかかったカメラです。
この個体は入手時から28mmの広角レンズが付いていた。
電池を入れ替えても露出計は動かなかったが、モルトを張り替えた程度のレストアでだった。ファインダーのプリズムに汚れが発生していた。

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