ア―ガス


ア―ガスA3   1940年〜1942年に発売されたアメリカ製カメラ。
レンズはア―ガスのアナスチグマットF4.0 焦点距離は表示なし
シャッターの位置に付いているのはシャッターじゃなく、何だかわからないが、巻き取り時に押しながら巻かないとフイルムの巻き取りができない。
シャッターはチャージなしで切れる。T・B・1/25〜1/150秒迄
レンズは沈胴式で距離レバーを廻すと鏡胴がパコーンと飛び出してくる。
ア―ガスで有名なレンガカメラ(弁当箱)のイメージとは大きくかけ離れる。
只、沈胴させるための定位置ではピントが大きく狂っているので、ピントの合う位置に鏡胴を合わせると、沈胴の位置が狂ってきた。




ア―ガスC3 1939年〜1957年まで18年間発売された
レンズはCOATED CINTER 50mm F3.5がついている。
レンズ交換式のタイプもあるようだが、このカメラの距離連動装置のネジが上手く外れないので、レンズ交換式のカメラかどうか判らない。
多く見るアーガスC3はシャッターの切り替えが、7ッ程あるが、この個体は5ッ在るのみである。どちらの方が古いのだろう。
入手時よりレンズは大変綺麗だった。



ア―ガスC4  1951年〜1957年(昭和26年〜昭和32年)発売
レンズはCOATED CINTAR 50mm F2.8
ア―ガスC3に比べると随分カメラらしくなった。フイルムを巻き上げるとレリーズボタンがせり上がってくるという面白い仕掛けのカメラ。
でも、C3の方がよく売れたようで、27年間も販売を続けたC3に比べ、このカメラは短い販売で終わってしまった。
軍艦部は少し腐食している。レンズを清掃した位だが、ファインダーが曇っている。このカメラはファインダーを清掃しようと思うと、レザーを剥がさないとネジが現れない。レザーは古くなっているので一度剥がすともう使えないと思うので、当分はこのまま使用しようと思う。



アーガスC44  1957年〜1958年に生産されたもの
レンズはCOATED CINTAR 50mm F2.8 
シャッターは自社製のもので、1/300秒まで
 レンズ交換ができる高級機ですが、アメリカで売れなかったようで、このアーガスC44の生産終了後10年間も、弁当箱のC3が造り続けられた。



ア―ガスC3 マッチマティック  1958年〜1966(昭和33〜昭和41年)発売  レンズはCOATED CINTER 50mm F3.5が付いているが、どうもレンズ交換になっていない。シャッターは自社製の1/10  1/25 1/50 1/100 1/300が付いている。
アメリカ製のア―ガスC3は1939年(昭和14年)から1966年(昭和41年)まで、実に27年間も製造販売され続けたカメラです。その間改造も無く、同じものを造り続けていたとは驚きです。それも売れに売れて改造する考えも無かったのでしょう。

C3マッチマティックは1958年(昭和33年)から1966年(昭和41年)まで造り続けられた。1961年(昭和36年)にはキャノネット、1964年(昭和39年)にはアサヒペンタックスSPも発売されている時代に、1939年(昭和14年)当時のままのカメラが製造販売され、それも多く売れていたのには驚く。

なお、1957年(昭和32年)から1958年(昭和33年)に改良されたC44が製造販売されたが、販売が振るわなかったのか姿を消し、C3が尚も9年間も造り続けられた。

アメリカではレンガ、日本では弁当箱と呼ばれたこのカメラは大変大きく重いカメラですが、材質はベークライトのようです。チャチンという大きなシャッター音を響かせます。撮影時にはホールドの難しいカメラで、普通のカメラ並みに構えると、シャッターチャージレバーの戻りが強くて、活きおいよく跳ね返ってきて、シャッターブレの写真ばかりになります。

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