長浜市
長治庵
滋賀県長浜市木之本町杉野2702
電話 0749-84-0015

正面入り口辺り

正面入り口辺りの夕景

入口玄関

  長浜市木之本町杉野にある茅葺民宿「長治庵」を訪ねた。観光地でもないこの様な山間部の片田舎で、どうして宿を270年程も続けられるのかが一番の感心ごとの訪問だった。
杉野集落を流れる杉野川の源流辺りから、美濃国境の八草峠を経て、揖斐川源流坂内川流域に通じる道を通って、古くからの通婚や経済的交流があった。今は国道303号線となっている道である。
この道をとおる旅人相手の宿だったのだろう。
1770年代の書状が残っているので、その頃にはもう宿としの営みがあったと思われる。炭や薬などを運ぶ商人達の宿として重宝がられていたのでしょう。
かってこの長治庵の前を通っていた国道303号線は、今はバイパスとして杉野川を隔てた南側を通り、集落内の道は車も殆ど通らない静かな道となっている。
路線バスに乗って訪ねたのは5月の始めの午後4時過ぎ。爽やかで天気の良い日。早速茅葺の母屋の横のベンチに座って、廻る水車や庭を眺めて、女将が注いでくれたビールを飲む。最高に至福の時間が流れる幸せな時が過ごせた。感謝 感謝
今この宿は若い女将が一人で切り盛りをされているようで、一人で奮闘されていました。
当日の宿泊客は私と、年配の白人女性2人の宿泊でした。このような古い日本文化に接しられる宿で、切り盛りされている主人や女将が若い方の宿には白人女性や白人夫婦の宿泊者が多いようです。
私は料理や宿の設備については余り関心がなく、ここに書くのは気が引けるのですが、山菜料理を主に川魚の料理も頂きました。
古い昔の形態のままで旅館業をされていること自体が、日本の文化と思い、日本の文化遺産と認識して、各地の古い形式の旅館を訪ねているのです。
この長治庵もその時代時代の要望に応じた対応をされ続けられた結果が、観光地でもないこの地で立派に営業を続けられている証でしょう。末永く営みが絶えないように願って宿を後にしました。
(2015.4.30宿泊)  


奥の宿泊棟からみた茅葺屋根の母屋

宿泊棟の応接室から見た母屋

母屋の食事場所

母屋の座敷、今は食事場所となっていた

宿泊棟入口から見た母屋の夜景

玄関入口の上部の骨組

玄関入口上部
 
母屋座敷の書院造りの床の間

茅葺の母屋の奥に宿泊棟が見え、更にその奥にも、もう一棟の宿泊棟があります。

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