松浦市
割烹旅館 鶴屋
長崎県松浦市志佐町浦免1297-1
電話 0956-72-1155 

正面入口部分(赤い車は私が乘ってきたレンタカー)

正面入口部分の夕景

入口玄関部分

  松浦市内中心部の唐津街道に沿って割烹旅館鶴屋がある。明治43年創業の割烹旅館というので、明治時代の石炭産業と漁業で潤っていたときの創業と思われる。
大きな家紋の暖簾を潜って声をかけると、奥から女性が現れて一番奥まった部屋に案内された。女将ではないようで従業員と仰っていた。
街道に妻を向けた2棟の建物から成る旅館で、入口玄関から真直ぐ奥に続く廊下の突き当りの部屋だった。食事場所は此処と説明されたのは、玄関を入って左手に飲食店のような部屋があり、そこのカウンターである。
この旅館は「うなぎ料理」をメインに割烹旅館と名乗っておられるだけあって、カウンターの奥や地面にも大きな水槽があり、2~3種位の魚が多数泳いでいたし、カウンター席以外にも客席が30席程あった。
旅館入口を入ると奥に暖簾が架かっている。端的に言うとその奥が旅館部分でその手前左の部分の店部分と右の階段を上がった部屋も料理屋の部分と言うことだった。
夕食までは従業員と名乗る女性の応対だったが、朝食時は3代目の女将で、料理されているのは4代目とのことであった。この宿の女将は松浦市の旅館の女将を中心に「まつうら女将の会」を結成して、日本でも指折りの水揚げを誇る地元産の「アジ」を使った「女将のアジのかば焼き丼」を開発して販売し、松浦の魅力を発信しているそうだ。
建物は古いと謙遜されていたが、比較的新しく随分改装を繰り返されたと思われる。よってあまり古い意匠の部材・建具や家具なども散見できず、泊まった部屋も床の間を取り壊し、風呂とトイレを詰め込んだ状態の部屋であり、予約時に古い部屋にとお願いしなかったのが失敗と思った。まあ一般的には部屋にトイレと風呂が付いているのが良い部屋との認識だが、私は宿の古い部分を見るのを好んで泊っているので、トイレや風呂は付いて無くとも、立派な床の間や書院・違い棚の付いたのを希望したのにと。女将が不在だったので従業員に別の部屋に替えとの談判もできず、その意味では残念だった。また、朝食時に応対してくれた女将は忙しそうで話す機会が少なくその点でもチョット残念な宿泊だった。
でも、夕食に出た魚の刺身は4種類ほどあり、味覚はもう一つと味覚音痴を認める私も、美味しいと思った。今の今までこの水槽で泳いでいた魚ですとの話でした。
(2017.5.22宿泊)


客室

客室だが仕切りを取れば大広間になる

食事をした場所、料理屋さんのカウンターでの食事だった。水槽は地面と正面にガラスの水槽が。

泊まった部屋の前にこのような中庭が

入口の夜景

鶴屋旅館の前の通りの夕景

玄関に掲げられた「まつうら女将の会」の看板

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