新見市 | ||
旅館たえだ | ||
岡山県新見市千屋実1553 電話 0867-77-2101 |
「旅館たえだ」の旅館部分 |
夕景 |
玄関入口 |
「たえだ旅館」のある新見市千屋実は、中国山中の新見市中心部の北方約12~13kmの所、国道180号線を北上すること約30分のところ。 江戸期には良質の砂鉄が採れることから、鉄穴場(かんなば)が多くあった所。鉄山業で財を成した太田辰五郎の家のある集落で、彼は製鉄業と共に牛の産地・品種改良に尽力して千屋牛の名声を高めた。 太田辰五郎旧屋敷跡の横に「たえだ旅館」がある。創業は天保10年(1839)と云うから180年近く前。 千屋の牛市の馬喰や牛市の関係者の宿泊所として歴史を重ねてきた旅館。当時の建物じゃないでしょうが、改築や改装を重ねて今に伝統的な様式で営業されている。 訪ねたのは、JR伯備線の新見駅で降り、備北バスに揺られて約40分、若女将に迎えて頂きました。ネットで紹介されていた女将じゃなく、もう一代若い若女将が切り盛りされていた。テキパキと愛想良くふるまわれる姿を見て好感がもてる対応だった。 一番よい部屋に案内して頂いたようで恐縮していると、建物が古く今風の旅館じゃないので申し訳ないですね、と仰っておられたが、私にとっては有難い建物。建物の建築年代を聞くのを忘れたが、多分昭和初期頃と思われる。立派な軒桁が双方から合わさっている見事な建物で、書院欄間や部屋の欄間、釘隠し、屋久杉の天井板、見事な廻り廊下、床の間の造りなどなど。 只、その時代その時代に合わせて改造・改装を繰り返されていて、アルミサッシや階段部分・トイレ・風呂・洗面所などは新しくなっていた。 この旅館の名物料理は千屋牛の料理とのことで、岡山黒毛和牛の太田辰五郎千屋牛が今に生きている料理であった。ビフテキと牛のしゃぶしゃぶ料理が御膳に乗ったが、あまりに量が多く、柔らかく美味しい牛肉だったが、とても食べきれなかった。 (2015.3.4宿泊) |
旅館の側面 |
泊った部屋 |
泊った部屋の付け書院の欄間 |
見事な軒桁が双方から合わさっていた。ここまで立派な軒桁は見たことない |
泊った部屋の廻り廊下 |
泊った部屋の控間との間の欄間、天井板は屋久杉 |
牛肉を主にした料理だがとても食べきれなかった |