別府市
鉄輪温泉
御宿 温泉閣
大分県別府市風呂本1組
電話 0977-66-1767 

温泉閣の正面

温泉閣の夕景

温泉閣の入口部分

  日本を代表する温泉、別府温泉の八湯の一つの鉄輪温泉。温泉の湧出量でも別府温泉の源泉の大半がこの鉄輪に集中している。
鎌倉時代に一遍上人が湯治場を開いたのに始まった鉄輪温泉。その一遍上人を祀る温泉山永福寺の奥に「お宿温泉閣」がある。石畳みの「いでゆ坂」に沿って永福寺があり、境内のその奥に「温泉閣」があるので、いでゆ坂を通っても宿に気付かない。
レンタカーで訪ねたが、お寺(永福寺)の中を通らないと入れない。本堂前を通り過ぎて宿に声をかけると、お堂の前の駐車場に置くように云われた。改めて宿の入口から左を見ると、永福寺の建物と宿の建物が連なっている。一瞬お寺の住職のお住まいを宿にしたものと思いました。
予約時に古い建物に泊めて欲しいと頼んであるので、通されたのは玄関入口の上の部屋だった。窓から見える景色は、永福寺本堂の屋根、白い蒸気を勢いよく出す源泉、そして宿(温泉閣)の入口部分の屋根。
でも部屋にはトイレ・洗面が設置されていのには驚いた。
宿の入口部分に扉が無く、廊下に沿った障子全てに鍵が掛かるようになっている。どう見てもお寺の一部の建物としか見えない。
創業は明治年間で建物は150年ほど前に建てらてたものとのこと(女将が40年ほど前に嫁に来た時から100年前の建物と云われていた)。奥に続く廊下の先には新しい建物で客室が続いていた。宿の入口横(永福寺お堂前)には源泉があり、勢いよく蒸気が上空に噴出していた。
部屋に案内して頂いた方は従業員さんで、お寺の一部ですかと尋ねると、お寺とは親戚ですとの返事。疑問のまま食事場所の玄関横の広間に。
そこでは女将(4代目)に応対してもらった。話しかけると嫌がるお客さんもいるので!!とのことだったが、私にとっては美味しい料理より、良い設備より、女将との話が最高のサービスですと、延一時間以上女将と話ができ大変感動した宿泊が出来たと感謝 感謝の宿泊だった。
主として聞いたのは、疑問だった永福寺との関係。お宿温泉閣の名は「温泉山永福寺」からきている様で、30~40年ほど前までは永福寺の宿坊で、主として広島県からの参拝客が多く宿泊されていたようです。
女将によると何代か前に、広島県の松寿寺から姉さんが温泉閣の宿坊に、妹さんがお寺の永福寺にお嫁に来られたとのこと。一般客を受け入れるようになったのは前述のとおり30~40年ほど前からのようで、
女将が嫁いで来られたときには、広島県からの参詣客を主とする宿坊だったそうです。
長い時間、私との話に付き合った頂き有難うございました。
(2017.5.23宿泊)


泊まった部屋

入口から横のお寺側を見る

本館の階段

泊まった部屋から見た外の景色

玄関の内側から見ると

玄関横の廊下

男性用の露天風呂

女性用の露天風呂

玄関横の庭、左の建物はお寺(永福寺)の建物

裏の庭

裏の庭にあった地獄蒸しの窯

お寺(永福寺)・温泉閣・源泉が同じ敷地内に

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