真庭市
おかもと旅館
岡山県真庭市久世2603
電話 0867-42-0660 

おかもと旅館の旅館部の入口

夕方の入口

玄関入口

 久世を流れる旭川の土手に、江戸期から明治期の初めには高瀬舟の船着場があり、年貢米その他の物資が岡山城下に積み出される一大集散地であった。また、 久世は参勤交代の宿駅の機能を果たした。 春秋2回の牛馬市も立ち、久世宿は博労宿でもあって、博労問屋は13軒もあった。 今 この町を歩くと、旅館や飲食店が多いのに驚く。当時の伝統が残っているからだろう。古い町並みは旧街道に沿った旧下町・旧中町・旧上町と国道181号線の北側の旧早川町・旧東町・旧西町などに点在する。街道に沿った旧下町・中町・上町はそのまま商店街になってしまい、伝統的な白漆喰塗り込めの家屋は殆ど建て替えられてしまって、アーケードが屋根覆っている。
そんな中のアーケードの下に「おかもと旅館」がある。創業は明治13年で、牛馬市の盛んな頃の創業と思われ、今の建物は大正後期に建てられたものという。旅館の入口で声を掛けても返事がないので、旧街道筋の居酒屋(同じおかもと経営)に向かおうとすると、調理場から出てきた女性が、女将さんを呼んでくるからと。現れた女性は気っ風の良いシャキシャキとした女将だった。
玄関を入ると、今日宴会があったので、匂いがあるが御免ねとのこと。繁盛していて良いですね等と会話しながら通されたのは、旭川に面した2階の部屋で大変眺望の良い部屋だった。案内して頂いた女将は4代目とのことでしたが、5代目の息子さんが料理を担当し、居酒屋も遣っておられるそうです。
旅館の建物は旅館の入口の南側の旭川に面した部分で、入口の北側は調理場・私宅で、その北側は旧街道に面した居酒屋部分でした。最初は旧街道に面したところが入口だったのでしょうねと女将に問うと、私の知っている範囲では旅館の入口は今のところだったとのことでした。
この旅館のことをいろいろ聞くものだから、主人(4代目)の方が良く知っているとで、夜間にご主人が部屋に来ていろいろ話してくれました。ご主人は定年で退職されていますが中学校の英語の先生で、旅館は女将が遣っておられたようです。
旅館や居酒屋部分の建物は大正後期に、2代目の岡本幸吉の時に建てられ、100年ほど経った建物です。梁や棟木などの構造材が見られたのは、居酒屋部分の天井に一部が見られる程度ですが、客室の床の間や書院、廊下、階段などに手の込んだ細工が多く見られ、古さが偲ばれました。また、街道に面した居酒屋部分の建物の外観は、白漆喰塗り込めの伝統的な様式の水切りやなまこ壁もあしらわれていて見応えがありました。
(2019.11.28宿泊)


泊った部屋

泊った部屋

他の部屋

他の部屋

裏側 旭川沿いの外観

裏側 旭川沿いの外観

泊った部屋から見た旭川の河原

廊下

廊下の天井

中庭

旅館の玄関

玄関を内側から見ると

旭川から見た夕景

旧街道に沿った居酒屋部分の建物

階段

泊った部屋の旭川側の空間

廊下

玄関入口

旧式なトイレの扉

旧式はトイレの入口の開閉部分

廊下の意匠

軒先の棟木

欄間

欄間

2階から見た中庭

泊った部屋の意匠

他の部屋の意匠

食事した居酒屋部分

居酒屋部分の天井
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