長門市
長門湯本温泉
原田屋旅館
山口県長門市深川湯本2269
電話 0837-25-3511 

原田屋旅館の前景

原田屋旅館の夕景

原田屋旅館の入口

  長門湯本温泉は山口市にある湯田温泉と共に山口県を代表する温泉である。日本に湯本温泉と呼ばれる温泉は長門湯本温泉の他に、ニセコ湯本温泉・湯田温泉峡湯本温泉・いわき湯本温泉・岩瀬湯本温泉など多くあるが、どこも地元では湯本温泉と呼ばれている。江戸期には長州藩の藩主も湯治に訪ねている湯治場であった。
音信川沿いの両岸に温泉街が展開する。かって賑わっていた温泉街には開発する余地が無いので、大型のホテル・旅館はすべて旧温泉地を離れて、音信川の上流部か下流部に巨大な建物を建てて営業されていて、旧温泉街の中心部だった辺りは、寂れる一方という感じだったのは寂しい限り。
共同浴場は音信川に沿って「恩湯」と、少し山手に入った「礼湯」の2ヶ所がある。今回訪ねた時には建て替えのため「恩湯」の建物は何も無く、温泉だけが塩ビパイプからとうとうと流れ出て利用されることなく音信川に流れ落ちていた。そしてもう一つの「礼湯」は定休日との表示が。
そんな「恩湯」の近くに今回訪ねた「原田屋旅館」がある。なるだけ古い感じの部屋とお願いしての宿泊で、案内されたのは音信川に面した3階建て建物の2階部分の部屋。縁側付きの8畳と6畳入口部分が3畳程ある3部屋からなる客室。
原田屋旅館の創業は明治期とのことで、4代目のご主人に案内して頂いた。川に面した建物は昭和33年頃の建築で、今使用されている客室は全て川に面していると仰っていた。建物全体から古い感じはしないし、古い意匠の装飾も無かった。目の前を音信川が流れているので、最近の様に洪水被害が多いとと問いかけると、4~5年程前に前の道路まで水が来たが、浸水しなかったので営業を続けているが、万一浸水すれば廃業でしょうねと仰っていたのは心痛む会話で、聞かにゃ良かったと思った。
よくこの様な旅館で、当日の宿泊者は私一人と云うことが多いが、当日は3組5~6名程の宿泊者が居られたようだが、全て音信川沿いの2階部分で、3階には誰も泊っておられなかった。
何時もの様に、夕景の綺麗な写真を撮りたいので、3階部分の電気を点けて欲しいのですがと頼んだが、電気は点けられないとご主人に断られた。でもどうしてかの説明は無かったので、再度お願いしたがダメだったので、夕景の写真に3階の電気は点いてない。
接客や受付などはご主人が、料理担当は女将がされていたが、部屋食であった夕食・朝食は他の従業員と仰っしゃる方が運ばれていた。
源泉掛け流しの宿との宣伝だが、風呂に入っても何処からも温泉が湯船に入っていない。でも湯船から絶えず溢れ出している。思いもよらぬ湯船の排水穴のような中央部の底からの源泉注入であった。
(2017.11.14宿泊)


泊った部屋

泊った部屋から見た風景

泊った部屋から見た風景

泊った部屋から見た夜景

原田屋旅館の入口

階段

玄関入口から2階への階段

別の部屋

別の部屋

娯楽室の昭和の物、マッサージ器・ジュークボックスなど。

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