橿原市
半九旅館
奈良県橿原市北八木町1-6-11
電話 0744-22-2850 
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半九旅館の前景

半九旅館の夕景
 
半九旅館の入口の広縁(旅籠宿として見事な玄関土間)

  近鉄日本鉄道大阪線大和八木駅と大和古代の道「下ッ道」との中間辺りの、近鉄大阪線に沿った南側に「半九旅館」がある。
江戸末期創業の旅籠宿で下ッ道にあった。昭和の初めころ、大阪電気軌道((株))が八木-桜井間を開通させ、現在の大和八木駅を開設した。その時に下ッ道にあった旅籠宿の「半九郎」が、大阪電気軌道の線路の敷設のために現在地に移転してきたもの。建物はその当時の建築というから、もう90年近く経っている。
玄関の扉を開けると、直角に折れた長い上がり框がある。昔の講中宿の様に一度に多人数の出入りにも対応した造り。その上に火鉢と座布団が、更にその奥に帳場が設えられていて、旅籠の雰囲気そのもの。
旅籠宿を再現した施設では普通に見られるだろうが、この半九旅館は現役の旅館、この設備を見るだけでも宿泊した値打ちがあろうと云うもの。
ご主人に案内して貰ったのは、正面から見て一番左側の部屋。床の間がない旅館らしからぬ造りの部屋。下ッ道から移転した時の考えで、旅籠宿と大軌八木駅(現在の大和八木駅)に近いから商人宿に徹する考えで建てられたと推察できる旅館建物だった。
道に面した建物の2階の中央部に廊下があり、その廊下の両側に客室が並ぶ。入口には五番とか八番と云うような部屋番が表示され、廊下の中程に縦書きの「廊下はなるべくお静かにねがひ升」との表示があった。

以下インターネット上に流れていた情報です。半九旅館の女将の話によると、NHK大阪放送局70周年記念ハイビジョン作品として、1995年8月2日に放送された「天空に夢輝く~手塚治虫の夏休み~」の撮影がこの半九旅館の入口と階段を使って撮影されたときの、俳優三浦友和や田中邦衛などの仕草や撮影の様子がネット上に流れているので、その話を聞こうとご主人との会話に務めるが、ご勘弁をと一切話して貰えない。ならばこの宿の歴史について、ネット上では移転時からは今で4代目とあるが、と切り出してもご勘弁をと断られるので聞き出せないままになってしまったのは残念だった。
宿の案内などは、ご主人一人で切り盛りされているようで、女将の姿は見なかったが、旅館の奥の部分に家族が住んで居られるようで、高校生くらいのお孫さんと思われる方が出入りされていて、いらっしゃいませと挨拶してくれたし、多くの自転車も入口に置かれていた。
只、チョットしたトラブルにより、泊った部屋の写真がありませんので、ネット上から借用した写真2枚を一番最後に掲載しています。http://naanashinozaki.com/?p=3141(写真借用のURL)
旅籠宿として見事な入口玄関土間を残している旅館と再度強調して説明文を締めくくります。
(2018.4.23泊)


泊った部屋の隣の隣の部屋(建物表側から見て一番右側の部屋)
泊った部屋は建物表側から見て一番左側の部屋

泊った部屋からみた外の景色

2階廊下の両側に客室が並ぶ

廊下にあった  お静かに!!

部屋の表示

入口部分の天井

入口から2階への階段

玄関入口から外を見る

中庭

奥の階段
 
泊まった部屋(建物表側から見て一番左側の部屋、
障子の向こうは道路)(借用写真)
 
泊った部屋(反対側)硝子戸の外側は廊下(借用写真)

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