大野市 |
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俵屋旅館 | ||
福井県大野市日吉町1-1 電話 0779-66-3807 |
俵屋旅館前景 |
夕景 |
玄関入口 |
大野城下町は天和2年(1682)土井利房が大野藩主に封ぜられ、金森長近のめざした、亀山山麓の武家屋敷、中央部に町家、その東部から南部にかけて寺町という城下町を完成させた。 まず、街路だけを碁盤目状に区画して縄張りされた。商家や寺院が建ち並び、城下にふさわしい都市の形になるには、数十年から百年はかかったであろうと思われる。 今、大野市の七間朝市は輪島や高山のように賑やかでないが、七間通りにポツンポツンと5、6人の近郷農家のおばさんが花や野菜を並べている、売るために加工した商品でなく、その朝のとれとれの野菜などであって、これが昔からの朝市の姿なのかも知れないと思う。 町の東から南にかけて配置された寺町には、お寺がずらりと並び、その南東隅のお寺が途切れた所に天保元年(1830)創業と云う俵屋旅館がある。 格式ある旅館と思い玄関を入ると、奥から笑顔の若女将が出迎えてくれて、大野名水で点てた抹茶と水菓子でもてなしてくれた。チョットした会話で大変和らぎを覚える。 旅館は中庭を取り囲むように客室が配置され、客室からは中庭が良く見え、心が癒される思いである。 この旅館は各所に屏風が配置されている。特に大広間の鶴の絵の大きな屏風は見事なもの。由緒ある屏風と思うが、宿泊客に悪戯されないように願うばかり。 食事は別室で食したが、この部屋も由緒ある部屋のようで、格調ある旅館のおもてなしの心だろうと思い美味しく頂いた。 今の建物は大正時代のものだと思うがと若女将の話。接客担当の若女将と料理担当のご主人のコンビでの旅館営業のようであった。 (2015.6.8宿泊) |
渡り廊下の擦りガラスの模様 |
中庭を取り囲んで客室が並ぶ |
食事した部屋 |
大広間 |
大広間 |
大広間 |
大広間への階段 |
大広間の縁側 |
大広間への階段から玄関入口を見る |