松崎町
山光荘
静岡県松崎町松崎280
電話 0558-42-1047

ナマコ壁の土蔵と入口の門

山光荘旅館の風景

  松崎町は静岡県伊豆半島の西南部にある。
松崎は、古くから伊豆西海岸の中心として栄えてきた港町。人口100万の大都会となっていた江戸を支える物資は江戸・大坂間を航行する船によって支えられたので伊豆が重要な中継港であった。
江戸時代後期には松崎は漁業も盛んで、カツオ、マグロ、イワシ、サバ等が主漁でカツオは加工して江戸へ、マグロは清水、沼津へ船で出荷した。
松崎にナマコ壁が出現したのは、安政元年(1854)の下田大津波の影響で、塗り込め造りや土蔵造りは良いが費用が多くかかるので、ナマコ壁にして耐火性、防湿性、防水性のある家を造ったようだ。松崎のナマコ壁で忘れてはならないものに、「伊豆の長八」がいる。松崎生まれの左官職人入江長八は、江戸へ出て狩野派の喜多武清に絵を学び、左官業に応用し、漆喰でもって絵を描き華麗な色彩を施して、長八独特の芸術を完成させた。いわゆる漆喰による鏝絵芸術である。
松崎町のナマコ壁の民家の特徴は、下田と同じで軒が短く壁はどこまでもナマコ壁で張りまわす。ナマコ壁の民家が点在する町並みはやはり、南伊豆独特の風情をもっています。
ナマコ壁の商家として中瀬家・近藤家・小原家・石田家・ 依田家などなど多くあるが、その中の一つに今回泊った「山光荘」の旧依田家がある。
旧依田家住宅は今、鏝絵の名人入江長八の作品が残る蔵屋敷の宿、山光荘として親しまれている旅館である。ナマコ壁の土蔵の横には門が、主屋の奥にはナマコ壁2階建ての蔵座敷「長八の間」が建っている。そのナマコ壁に開かれた窓を長八の漆喰鏝絵が飾る。窓の両袖に「竹林に虎」、柱に「登り龍」、庇に「龍」が描かれていて、長八の見事な漆喰鏝絵が見られる。
主屋は江戸時代末期、蔵座敷は明治時代初期の建築と云われています。
泊ったのはWEB集団「いらかぐみ」のオフ会がこの山光荘で開かれたので泊ったもの。泊まった当時は旅籠宿に泊るとの企画も無く、宿にもあまり関心が無かったので、内部の写真が少なくチョット貧弱なページになっています。
(2007.5.26宿泊)

長八の間の鏝絵

長八の間の襖

客室の襖の絵

長八の間の龍(鏝絵)

伊豆文邸の2階から見た山光荘の庭

山光荘辺りの光景(右側は山光荘、左側は伊豆文邸)
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