赤坂宿 | ||
旅篭大橋屋 | ||
愛知県豊川市赤坂町紅里127 電話 0533-87-2450 |
旅籠屋大橋屋の正面 |
大橋屋の玄関入口、多くの方が一度に旅支度を解き、足を洗うのに広い縁側が必要だった |
大橋屋の夕景 |
旧東海道筋で残っている唯一の現役の旅籠であろう赤坂宿の「大橋屋」に宿泊しました。 宿泊予約時に、街道に沿った部屋と希望を告げると、自動車の音で騒がしくテレビもエアコンも無いですよと念を押されましたが、奥の新しい部屋に泊らなくて良かったと思います。 建物は正徳5~6年(1715~16)ころのもの、東海道赤坂宿全盛期における女郎置屋の形態を残しているものと云われています。 玄関を入ると黒光りする天井、柱、板の間、階段など調度品を含め歴史の重みを感じさせる。 超急な階段を上ると、街道に沿って部屋は3室あり、襖で仕切られていました。芭蕉が一夜を過ごした部屋もあり、昔の雰囲気そのままに残っていて嬉しくなりました。当然エアコンもテレビも無い部屋で、部屋には火鉢・キセル・行燈などが置かれていました。 宿場町当時は「伊右ェ門 鯉屋」といい、広重が筆をとった「赤坂宿はこの《鯉屋》がモデルになっているそうです。 慶安2年(1649)創業。間口は今よりもっと広かったそうです。 高齢のご夫婦で切り盛りされ、つい最近まで食事も出していたようですが、ご主人が体調を崩されて今は食事なしの素泊まりとなっていますが、ご主人に約1時間もかけて、旅籠内の設備などの説明を受けて感銘しました。でも来年2015.3.31を持って廃業すると仰っていて、旅籠屋の歴史が閉じられるのは大変残念です。 街道に面した古い建物は保存が決まっているようで、チョットは安堵しましたが、保存とは博物館ですので 営業されている旅籠に泊ったのはそれ自体値打ちがあったと思っています。 (2014.11.24宿泊) |
3間続いた一番奥の部屋、建物正面から見て一番左側の部屋 |
この急な階段を上って2階へ行きます |
2階への階段の状態 |
街道に面した3室 |
一番右側の囲われている物は、旅籠当時の料理を2階へ運ぶリフト。 階段が急なため料理を持って着物姿で運ぶことができない(着物の裾を踏んでしまうため) 篭などが置かれているが、この場所は廊下で、今壁になっている所に部屋があったそうだ。 |
格子越しに見る旧東海道 |