浜松市 天竜区 |
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松本屋旅館 | ||
静岡県浜松市天竜区春野町堀之内 983-2-2若身 電話 053-985-0023 |
松本屋旅館の前景 |
松本屋旅館の夕景 |
松本屋旅館の入口 |
浜松市天竜区春野町堀之内は昔から筏で川を下ってきた木材の取引の場所として賑わい、近郷の商人も集まって、六斎市も開かれていたという。秋葉街道筋の町として発達し、気田川には渡船場もあり、多くの旅館があって、その中の一軒が松本屋旅館という。また堀之内村は隣の領家村と共に秋葉山参詣の人で賑わっていた。 堀之内にある割烹旅館松本屋は明治10年創業とのことである。入口のある本館(主屋)建物は大正3年4月23日のこの辺りが全て焼けた大火後の、大正4年に別の建物を移築したもので、その奥にある3階部分(実際は平屋)は大正4年に本館移築と同時に新築されたもの。 案内されたのは入口の階段を上がり、すこし奥に進んだところにある部屋、その奥には更に階段があり、3階部分(実際は平屋だが)の客室に続く。 この辺りは、今4代目のご主人(70歳位、)に聞くと、物心ついた時には旅館は私の所一軒だったそうですが、○○屋、△△屋と云われている家が多くあるそうです。 旅館入口にある柱時計が動いていた。古い旅館で古い柱時計が置かれているのはよく見るが、実際に動いているのは殆ど無い。ご主人に聞くと修理が大変で、今は修理ができる方が居らないのでねとのこと。この柱時計は大正3年の大火の時に、その時に泊っていたお客さんが持ち出してくれた物。大切にしていると仰っていました。 柱時計の横は電話室が昔のまま残っていましたが、電話は当時のものでなく、40年ほど前まで使われていたダイヤル式の黒い電話機ですが今でも使用可能とのこと。 入口の天井は黒光りする大きな梁がむき出しになっていて、古い建物であるぞと強調していた。 旅館は夫婦二人で切り盛りされているようだったが、この地での宴会は松本屋で行われるようで、その時には人を頼んで居られるのでしょう。 安価な価格設定の宿泊だったが、出てきた料理にはビックリする。流石に料理旅館と云われるだけのことは十分にあると思った料理だった。 当日の宿泊者は私一人だった。女将もご主人も古くからの知り合いの様に接してもらい、久しぶりに心安らぐ宿泊を経験できた。秋葉山本宮秋葉神社のことを話していると、お送りしましょうかとの申し出に恐縮しながらお言葉に甘えて送って頂いた。 (2016.8.8宿泊) |
泊った部屋 |
奥の3階と云われている部分の室内の様子 |
奥の3階と云われている部分の室内の様子 |
奥の3階と云われている部分欄間 |
3階部分の室内 |
3階部分廊下 |
松本屋旅館のほぼ全景(右の建物が3階と云われる部分) |
泊った部屋の隣の部屋 |
入口玄関の天井部分 |
多分入口近くの応接室?? |
2階部分の廊下と階段 |
入口玄関部分を内側から |